『アベンジャーズ』レビュー

マーベル・シネマティック・ユニバース

マーベルのスーパーヒーローたちが大集合!とだけ聞くと、安易なオールスター作品が思い浮ぶ。しかし、この映画『アベンジャーズ』は、ただの寄せ集めではない。

なにせ遡ること4年、『アイアンマン』から始まる、4シリーズ5作品もの映画を足掛かりにして、じっくりと物語を積み重ねてきたのだ。

そう、『アベンジャーズ』につながる一連の映画は、すべて「マーベル・シネマティック・ユニバース(以後 MCU)」と名付けられた同じ世界が舞台なのだ。そしてMCUで紡がれてきた物語が、ついにクライマックスを迎える。

スクリーンショット

───国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)は、強大な力を秘めた四次元キューブを極秘で研究していた。長官のニック・フューリーが研究施設を訪れていたとき、突如暴走した四次元キューブが開けたワームホールから何者かが進入してきて───

『アベンジャーズ』は、MCUの集大成にして、第1章の完結編でもある。このお祭り騒ぎを存分に楽しむには、MCUを構成するこれまでの映画をあらかじめ観ておかなければならない。

ただ、このためだけにMCUを1から観る価値が『アベンジャーズ』に有るかというと……。あくまで、放っておいても5本すべて観るようなアメコミ映画ファンへのご褒美のような映画である。

物語の出来栄えは過不足ない。収拾がつかないかと思いきや、なんとかまとめてみせた。それぞれに見せ場が均等に用意されているから、どのキャラがお気に入りでも大丈夫。

生身の人間であるブラック・ウィドウやホークアイまでもが同列に活躍するのだから驚いた。超人たちも形無しである。

とはいえ、美味しいところは、なんだかんだでアイアンマンが持っていく。キャラも役者も格上なので、これはさすがに仕方がないだろう。アイアンマンが実質的な主人公ではある。

気になったのは、夜のシーンが中盤までとても多いこと。CGのあらを隠すために、細部がよく見えない暗いシーンばかりだった一昔前の映画のようでストレスがたまった。

しかし、この不満は終盤で氷解した。それまでが嘘のようにはっきり明るく、なによりとことんド派手なのだ。おそらく、予算の大半を決戦シーンに割り振ったのだろう。この思い切りの良さは嫌いじゃない。

それまでの凡庸な印象が、すべてのキャラの魅力がギュッと濃縮されたクライマックスで覆った。特にハルクは、高い前評判も納得の凄さ。これには胸が躍った。

さて、これで一段落がついたMCUだが、なんと休む間もなく第2章が始動した。2015年に公開予定の『アベンジャーズ2』へ向けて、『アイアンマン3』が先陣を切る。MCUは、まだ始まったばかりなのだ。

評点(10点満点)

【7点】「日本人よ、これが映画だ」のキャッチコピーは大げさ。

ネタバレ感想

(注) ここ以降は『アベンジャーズ』のネタバレがあります。

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S.H.I.E.L.D.のエージェント、フィル・コールソンが死んでしまうのには驚いた。『アイアンマン』から足掛け4年、長く見てきたキャラだけにショックが大きい。

ただ、コールソン捜査官の死亡は、ニック・フューリーの口から語られただけで証拠はない。死亡報告はアベンジャーズの結束を高めるための口車であって、コールソン捜査官は一命をとりとめたと信じたい。

コールソン捜査官が『アイアンマン3』に何食わぬ顔で登場することを期待している。

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