映画レビュー #02

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『REC/レック』‐振り返るのが怖い、振り返らないのも怖い

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「事件に巻き込まれた被害者がその事態を映したビデオ」。映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(以後『BWP』)は、その反則的とも言える斬新な設定・手法が話題を呼び、全米で大ヒットした。ところが、玉子を割って立てたコロンブスを非難した人がいたように....

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『シューテム・アップ』‐ニンジンマン

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『シューテム・アップ』は、撃って撃って撃ちまくるド派手なガンアクション映画だ。笑いの要素をこれでもかと詰め込んだ本作は、ありがちなガンアクションとは一風変わった新鮮味があるので、「この類いにはもう食傷した」なんて言う映画ファンでも楽しめるであろう....

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『クローバーフィールド/HAKAISHA』‐途轍もない「何か」

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『クローバーフィールド/HAKAISHA』は、全編が手持ちのビデオカメラで撮影されたモキュメンタリー(擬似ドキュメンタリー)映画だ。映画ファンならば御馴染みの『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(以後『BWP』)が用いたあの手法である。『BWP』の「素人が....

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『バンテージ・ポイント』‐銃弾の真実

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“事実”が必ずしも“真実”だとは限らない。物事には多面性があり、一つの視点からだけでは全貌をつかむことは難しい。マスメディアが日夜報道している事実は、真実の氷山の一角にすぎないかもしれないのだ。───スペインのマヨール広場で演説中のアシュトン米大統領が....

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『ダージリン急行/ホテル・シュヴァリエ』‐迷子の列車

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映画そのものがキャラクターを持ち、そして雄弁に語りかけてくる。優れた表現者たちが創り出す映画とは、得てしてそういうものだ。『ダージリン急行』もまた、劇中の一瞬一瞬からこの映画に宿った“人となり”が心象として伝わってくるような、生気あふれる映画で....

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『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』‐ウイ.ノン.グラシアス!

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四角四面に生きることを求められる窮屈なこの世の中で、自由奔放に生きる人は疎まれると同時に羨望の的にもなる。この映画の主人公ミスター・ビーンは正に自由奔放。ときには度を越して傍若無人ですらあるが、その振る舞いは、社会の規範に囚われない子供時代のいたずら心を....

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『ジャンパー』‐自由への跳躍

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日々進歩を遂げる CG 技術は、映画に於ける映像表現の可能性を大きく押し広げた。今まで目にしたことのない想像の産物がスクリーンに次々と具現化される様は刺激的だ。『ジャンパー』もまたそういった映像が体験できる意欲作である。───空間を瞬間的に移動できる....

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『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』‐原料偽装ミートパイ

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ティム・バートンとジョニー・デップの二人は、ハリウッドの異端児でありながら近作で大きな興行的成功を収めメインストリームに躍り出た。華麗な「共犯関係」として多くの映画ファンが信頼を寄せているバートン&デップ印のフィルモグラフィーの6作目が....

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『ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記』‐暗号の数珠繋ぎ

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テンプル騎士団の秘宝を求めてアメリカ国内を駆けずり回る冒険を描きスマッシュ・ヒットとなった映画『ナショナル・トレジャー』の続編が登場した。───リンカーン暗殺者の日記から切り取られて行方不明になっていたページが発見された。そのページには、暗殺の首謀者が....

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『SAW4/ソウ4』‐パズルのピースはまだ埋まらない

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次作へと続く伏線が張り巡らされていた前作から早一年、待望の『SAW4/ソウ4』が公開された。果たして残された謎の結末や如何に。───数多くの仲間をジグソウに殺されたSWATのリッグ隊長は、事件の究明に固執するあまり正しい判断を失いかけていた。帰宅したリッグは....

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『タロットカード殺人事件』‐数奇な一枚

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老いてなお盛んなウディ・アレンが監督した前作の『マッチポイント』は実に素晴らしい出来で、御大の健在ぶりを世に示した。本作『タロットカード殺人事件』も又もや快作に仕上がっており、才気が衰えることのないウディ・アレンには、只ただ感服させられ....

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『題名のない子守唄』‐人が人であるために

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映画を真の映画たらしめる何か。それは、どれだけの言葉を尽くしても表せないが、確かに在る。『題名のない子守唄』は、そういった映画の真髄を発現した紛れもない真の映画として、本物に飢えていた映画ファンたちの溜飲を下げることだろう。───北イタリアの港町....

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『トランスフォーマー』‐変形ロボットは男のロマン

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とにもかくにも単純明快、ロボットに変形する戦闘機や車が人類を巻き込んで未曾有の戦闘を始めるというこの映画。『トランスフォーマー』は、予告編を観て気に入った人なら満足すること請け合いの超ド級アクション映画なのだ。───カタール国内の米軍基地に数か月前....

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『ボルベール<帰郷>』‐母、帰る

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多くの映画ファンから信頼され、常に新作を渇望されるペドロ・アルモドバル監督は、近年に至って巨匠と呼ぶに相応しい風格ある作品群を世に送り出している。そうしたアルモドバル監督が手掛ける女性賛歌三部作の最終章に位置付けられた『ボルベール<帰郷>』は、その....

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『ダイ・ハード4.0』‐帰ってきたジョン・マクレーン

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「アクション映画の主人公と言えば超人的なマッチョ」そんな80年代後半のアメリカ映画界に突如として現れ、マッチョ達をアクション映画の主役から引きずり落とした男。それが『ダイ・ハード』の主人公ジョン・マクレーン刑事だ。一見平凡な刑事だが、持ち前のタフネス....

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『ゾディアック』‐ケイゾク

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アメリカ初の劇場型犯罪と言われる“ゾディアック事件”。本作は、いまだ未解決であるこの事件を徹底したリサーチで洗い直してフィルムに焼き付けている。───1969年、カリフォルニア州バレーホでドライブ中のカップルが銃撃を受ける。男性は一命を取り留めたが....

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『300/スリーハンドレッド』‐ディス!イズ!スパルタ!!

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映画がテレビドラマと一線を画する所以に映像の美しさやインパクトがある。中でも色彩は、その映画のイメージを決定付けることもある重要な要素だ。映画『300』は、徹底的に色調をコントロールして生々しくも幻想的な映像世界を打ち出し、映画の新境地を切り開いた....

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『ディセント』‐暗闇の終わり

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ただならぬ雰囲気の劇場予告編で、『ディセント』は多くの映画ファンに期待を抱かせた。そして公開を迎えた『ディセント』は、その期待に応える面白さと、予想を大きく裏切る意外性を持った、傑作ホラー映画だったのである。───交通事故で家族を亡くし....

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『スパイダーマン3』‐うぬぼれ

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シリーズ前二作が傑作だった『スパイダーマン』の新作とくれば、普通なら期待しない訳がない。しかし公開を待つうちに聞こえてくる評判は悪いものばかり。なんせ映画評論家たちばかりではなく、あのジョージ・ルーカスが 「くだらない映画。中身がない。ほとんど....

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『恋愛睡眠のすすめ』‐恋と眠りの化学反応

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プロモーションビデオ界の鬼才として名を馳せていたミシェル・ゴンドリーは、映画『エターナル・サンシャイン』を一大傑作に仕上げ、奇抜な映像だけではなく、物語を撮る手腕もあることを証明した。そんなミシェル・ゴンドリーの待望の新作、それも彼が始めて脚本も....

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