『帰ってきた時効警察』鑑賞日記

誰にも言いません

霧山くんと三日月くんが帰ってくる!!というわけで前作『時効警察』鑑賞日記に引き続き、今シーズンも鑑賞日記をつけることにしました。

ゆるーい鑑賞記ですが、『時効警察』ファンのあなた!どうぞお付き合いくださいな。

第一話‐お帰りなさい!

こんなに面白いドラマは他にないと言っても過言では無いのだ!というわけで、『時効警察』待望の新シリーズが始まりました。

前シリーズへの感慨も特になく、サラッと始まるあたりが『時効警察』っぽくて良いですね。霧山くんの髪形が変わっているのに若干の違和感がありましたが、ひょうひょうとした、なんともいえないノリは健在で一安心。

相変わらず又来さんが十文字にド突かれたり、鑑識の諸沢が写真ネタを披露したりなど、前作からの美味しい小ネタはもちろんのこと、ブルースリーのスーツ(全身タイツ?)を意味もなくみんなで着てたり、スイカの種で作った森鴎外とか、あと温水さんの乳首(笑)とか……。一つひとつ取り上げていたらキリがないくらいに小ネタ満載で、ボーっとしてたら見逃してしまうくらい。

桐山くんから一年ぶりにメガネを渡されて嬉しそうな顔をする三日月くんはやっぱりキュートで、今シリーズも間違いなく楽しめそうです。

第二話‐ファッション

今回は、う~ん……いまいちだったかな。『時効警察』は、舞台演劇っぽい演出と脚本なので、ふせえりさんのように演技の技術的な部分がしっかりとしているか、ただ居るだけで異化作用がある鳥肌実さんくらいに個性的な人でないと上手く歯車が回らない感じがします。そういった意味で市川実和子さんは、ちょっと物足りなかったかなー。

全体的なノリは良い感じで楽しめました。本作特有の妙な間に磨きがかかっていて、ニヤニヤしっぱなしです。

相変わらずおしゃれな霧山くんですが、第一話に引き続きオダギリジョーさんは、月桂樹のロゴが印象的なフレッドペリー(Fred Perry)の服を着てましたね。最近気になっていたブランドなので、ちょっと嬉しかったりして。

第三話‐69

『時効警察』は、監督と脚本家が固定されていません。それが本作の醍醐味でもあるのですが、三木聡さん以外の人が監督・脚本を手掛けた回は、シリーズのお約束がいくつか端折られていて、ちょっと寂しい気がします。

今回の監督・脚本は、園子温さん。くどさ全開の演出で、深夜ドラマならではの濃い~感じで楽しめました。オダギリジョーさんのプクー顔は、いろんな意味でギリギリだった気がしたり、しなかったり。

ところで、劇中アニメの『プクーちゃん』のナレーション(声)が松尾スズキさんだった気がするのですが……。エンドクレジットには松尾スズキさんの名前は出ていませんでした。カメオ出演だったのか、別人だったのか、気になります。

第四話‐石楠花

やっぱり時効のハンコは、どーん!どーん!って押さなきゃ!てな感じで今回は、お約束が楽しめて溜飲が下がる、『時効警察』らしさを堪能できる回でした。

"早め亭"でのやり取りが特に秀逸で、観ながらニヤニヤしまくりです。オバチャン役の犬山イヌコさんのテンポの良さと間の絶妙さには舌を巻きました。今回の監督・脚本は、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんなのだけど、前シーズンでケラさんが手掛けた第八話でも"多め亭"として登場してましたね。前シーズンも観たファンとしては、こういう繋がりって嬉しいポイントです。

後はもう歌手になった三日月くんの可愛さに尽きます。麻生久美子さんが歌う姿に萌てしまった人も多いのでは?映画『恋のゆくえ』のミシェル・ファイファーよろしくテーブルの上に寝そべった三日月くんが歌うカットは、名シーンでした。霧山くんも三日月君に「綺麗になったよねー」なんて言っちゃうしー。

とにかくテンポは早いし、カット数は多いしで、とても深夜枠のドラマとは思えない手間暇をかけた力作でした。やはり今回のように会話の妙を楽しむ舞台劇風の脚本が『時効警察』には良く似合います。

余談ですが、霧山くんのキャラがなんだか変わってきましたね。顔をクシャっとさせて「ぐふふ」って感じで笑う霧山くんは、とても前シーズンで"ぽつねん"なんてあだ名を付けられていた人とは思えません……。

第五話‐エコエコアザラシ

今回は、普通に面白かったです。『時効警察』ならではの尖がった部分は少なかったけど、こういうスタンダードなのも良いですね。いや、今回も普通のドラマに比べたら十分アクは強いのですが。

霧山くんに抱きつこうとして拒まれた三日月くんが「一回くらい良いじゃない!」と駄々をこねるのが可愛かったです。ダンボールを持たされても文句一つ言わない甲斐甲斐しさが健気で、霧山くんとの仲の進展を応援したくなります。

それにしてもふせえりさんは巧い!少ない出番でもしっかりと印象を残すあたりが見事です。微細なネタはアドリブなのかな?第一話の"変な鳥の鳴き声"ネタをしつこくやり続けてるのに笑いました。このまま最後まで引っ張ってほしいですね。

第六話‐温泉

ずばり、あまり面白くありませんでした。演出が上滑りして、しらじらしい空気が漂ってましたね。三日月くんから聞くまで、親子入れ替えのトリックに霧山くんが気がつかない脚本もちょっと……。

ただ、「いーの、いーの、ブライアン・イーノ」(名台詞!)以来のロックネタとしてニール・ヤングが出てきたのは嬉しかったです。

撮影とはいえ温泉に浸かってリフレッシュしただろうから、次回は楽しませてくれるだろうと期待をつなげます。

第七話‐しゅん……

前回とは打って変わって空回り感が無く、素直に楽しめました。時効管理課での与太話が面白い回は、全体的にもクオリティが高い気がします。

十文字が又来さんをド突き損ねる。それを見た真加出くんが、黒板に書かれている"正の字"のカウントを一つ消す。そんな一連のやり取りは、又来さんが十文字にド突かれた回数を黒板上にカウントしていることを知っていないと意味すら分からない。下手をしたら、真加出くんが黒板を消しに行ったことすら気が付かないかもしれない。そんなミクロな小ネタでニヤニヤするのが『時効警察』の醍醐味な気がします。

由紀さおりさんが満を持して登場!のファンサービスもあって、なかなか充実した回でした。

次回は、三日月くんを大フィーチャーした回になるようなので楽しみです!そんなわけで又来週。

第八話‐トム・ジョンイルとは

「今回、三日月が大活躍する理由は深く探らない方が良いのだ!」と言う由紀さおりさんのナレーションを聞いて、「大人の事情かな?」なんて軽く思って観たのだけど、なるほどなるほど今回の脚本・監督はオダギリジョーさんだったんですね!

社食で豪華なステーキを食べている霧山くんが、「なにそれ!お昼から良くそんなもの食べれるよねー」と三日月くんに言われて、「今回は、ある程度までの我侭が許される可能性があるんだよ」と返すシーンがありましたが、「自分は監督だから贅沢が許される」って意味だったのかー。ふふふ。

『時効警察』公式サイト(現在は公開終了)のおさらいコーナーには、"脚本・監督オダギリジョー"と書かれていますが、予告の方では"脚本・監督トム・ジョンイル"と偽名になっているので、先入観なしで観て欲しかったんだろうな。おかげで素直な気持ちで鑑賞出来ました。

肝心の完成度はというと、なかなか良い仕上がりですね。シリーズの中でも面白い部類に入る出来栄えです。ただ時効管理課メンバーと十文字のやり取りのシーンは、必要以上に多いカット割りと、極端に誇張されたカメラの手ブレで見ていて疲れました。演出としての必然性も感じなかったし、これは失敗なんじゃ……。

三日月くんが夢の中で犯人のヒントを耳打ちされるシーンは、もろに『ツイン・ピークス』へのオマージュで、「今更かよ!」と思いましたが、好きなんでしょうか、デヴィット・リンチ。

又来さんが霧山くんを久々に"ぽつねん"とあだ名で呼んでいたり、動物園で三日月くんのお尻に羊が思いっ切り激突したり(これはハプニングっぽい)、小ネタも効いていて見所満載でした。やるじゃん!オダジョー!

最終回‐また会う日まで

あっ!と言うまに最終回。脚本・監督は、もちろん三木聡さんです。『時効警察』シリーズのカラーを決定付けた三木聡さんが手掛ける回は、やはり面白い。"濃さ"と"ゆるさ"のさじ加減が絶妙で、実に巧い。「これぞ『時効警察』!」な出来でした。

林田(弟)の登場や、「日曜日にメガネをかけるのはイギリス人っぽい」ネタなど、第一シリーズとのつながりもそつなく盛り込まれていて、ファンサービスもばっちり。蜂須賀のバミューダトライアングル、カエルちん、「ブス!」、ヒヨコの蚊取り線香……、小ネタも粒ぞろいで言うこと無しです。

相変わらず芸が細かいなと思ったのは、林田(弟)が靴を片方履いていないことに気が付くエピソード。海岸を三人並んで歩いているシーンを良く見ると、一歩ごとに林田(弟)の背の高さが微妙に変わる。足元は映していないのですが、靴底の厚さ分だけ背丈が上下することで、それとなく靴を片方履いていないことを表している。こんなの一回観ただけでは気が付きませんよね。

下ぶくれおじさんの家に時効管理課の面々でお泊まりするシーンには、なんだかグッときました。「なんかな~、こんな感じでみんなで暮らしていけたら良いかも」と三日月くんが言うとおり、すごくすごく良い感じで、こんなホームドラマを観たくなりました。

霧山、三日月、熊本、又来、サネイエ、真加出、十文字、蜂須賀、諸沢……。それぞれが魅力的だから、みんながワイワイやってるだけで、こちらまで楽しくなる。登場人物の一人ひとりをこんなに好きになるドラマには、そうはお目にかかれません。

近付いていないようで、実はとても近付いた霧山くんと三日月くんの仲。ほんわかした、気分の良いラストでした。

視聴率も評判も上々で、これなら次シリーズもあるよね?そのときまで、また…。

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