映画『ブラック・ブレッド』感想

2012年7月第1週

今年の春に映画.comのこの記事を読んで、「これは久しぶりにズドンときそう」と期待していたスペイン映画の『ブラック・ブレッド』を観てきました。

なるほど確かに優れた映画でした。けれども、先述の記事から想定される映画とは、ちょっと違います。

まず、「“スペインのデビッド・リンチ”と称されるビジャロンガ監督」とわざわざ記述しているにも拘らず、『ブラック・ブレッド』にはリンチ的要素は皆無です。

また、「ゴヤ賞で~略~ペドロ・アルモドバル監督作『私が、生きる肌』~略~など競合作を抑え」という部分。

個人的には、『私が、生きる肌』のほうが素晴らしいと感じたので、調べてみました。すると、『私が、生きる肌』がノミネートされたのは第26回ゴヤ賞、『ブラック・ブレッド』の受賞は第25回ゴヤ賞じゃないですか!

どうやら、アカデミー外国語映画賞に『私が、生きる肌』ではなく『ブラック・ブレッド』がスペインから出品された事と混同しているようです。

とまあ騙された感じがして釈然としません。ただ、すでに書いたとおり『ブラック・ブレッド』自体は優れた映画ではあります。

スペイン内戦後の混乱と格差社会から生まれた歪に飲み込まれていく少年を描いた人間ドラマ。後味の悪い、やるせない物語が苦手じゃないなら、おすすめです。

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